ミュージックケア

音楽の特性を生かして、対象者の心身に快い刺激を与え、対人的な関係の質を向上させ、情緒の回復や安定を図る。

さらに、運動感覚や知的機能の改善を促し、対象者の心身と生活に好ましい変化を与える。

安心できる場と関係性を獲得し、生活意欲の喚起や助長、 向上へとつながっていき、生活全領域にわたって好ましい 効果をもたらす。

主な効果

・関係性の発見と改善

・コミュニケーション

・情緒の安定

・不安行動の軽減

・自己コントロール

・身体機能の促進

・発達の促進

・リラクゼーション

・生きがい

・集団参加の促進

・注意集中力

・介護予防

・身体運動の誘発・・・(リハビリ効果・発達援助)

・歌唱による効果・・・記銘と想起・呼吸を整える・言葉の誘発

・楽器演奏・・・発達援助・機能訓練

身体表情表現

心と体はつながっていることから、相手の気持ちを言葉ではなく、情動で伝え合うものです。

ボディーランゲージとしての役割を果たすものでもあります。

発達援助・機能訓練としても役に立ちます。

歌唱

懐メロ・唱歌・民謡などを取り入れ、回想・言葉の誘発・呼吸を整えるなどを行っていきます。

楽器演奏

音楽技術を高めるための訓練として行うのではなく、音楽をより積極的に楽しむために利用します。

その他の道具の使用

聴覚だけでなく、視覚・触覚・嗅覚などを刺激し、音楽を楽しみます。

音楽を感じてもらうために、シャボン玉・フラップバルーン・ボール・紙・ペン・ボード・ビニール袋などを利用します。

また、音楽を伝える手段として、タッピング・マッサージ・見せて・触って風を感じてなどの方法を利用します。

プログラム構成

セッション全体をひとつの曲のように見立てて、最初は前回の振り返りから入り、最後には静かで心が落ち着き満足感を持って、快い余韻を残すような曲で終わるように組み立てます。

ミュージックケアの根本

自らが選び、自らが決定し、自らが行動するということを大切にすることを大切にする。自らがしてみたいと思える気持ちを育てる。する人、される人という区別をするのではなく、ケアされあう関係を大切にする。

音楽性が音楽的技術を身につけることはもちろんであるが、豊かな人間性、生き方なども大切にする。

効果を急がず、蓄えと待ちのセラピーである。

ミュージック・ケアの場は、何かを無理矢理させたりするのではありません。何かが上手に出来たり、人よりも先に何かが出来るようになることでもありません。

今のままのあなたを受け止めるところからはじまります。そして、自ら が自分らしく成長しようと思うまで、そっと寄り添ってあげるのです。

さらに、自らが何かをしてみたいなと思ったとき、手を差し伸べて援助することなのです。

もう一度本当に人間本来の穏やかで、生き生きと生きようとする気持ちを支えてあげるところなのです。

そして、共にケアをしあいながら豊かに成長しあう場なのであります。